コンセプト
家族やお友達とのコミュニケーションがうまく取れない、意識が散漫である、感情のコントロールが難しい・・・
こういったことは誰にでもあることですが、頻繁に起きる、改善が見られない、今後どうしていけば良いか分からないといった場合、もしかしたらそれはお父さんお母さんの接し方や育て方、愛情の欠如や教育への努力不足などが原因ではなく、生来の発達のアンバランスが関係している可能性があります。
発達のアンバランス、いわゆる発達障害とは、生まれ持った発達上の個性(特性)があることで、日常生活に困難をきたしている状態を言います。
発達傷害の代表的なものとしては、自閉スペクトラム症、限局性学習症、ADHD(注意欠如・多動症)などが挙げられます。これらの特性を持つ子どもたちは、障害とは気づかれにくく、必要なサポートを受けられずに困っていることがあります。
また、多くの子どもたちやご家族の方は自分たちなりの工夫や対策を考えて努力されていますが、それにもかかわらずなかなか状況が改善されません。そのため、自分自身を責めたり、本人が怠けている、悪気があってやっているといった周囲の非難や誤解に晒されるなど、つらい状況に置かれがちです。
しかし、こうした問題は本人の努力不足やご家族のせいではなく、脳の発達特性によるものであると考えられます。ご家族のみなさまをはじめとした周囲の方々がお子さんの発達特性を理解し、適切に対応することで、生活上の悪循環を断ち切り、状況を改善していくことができます。
私たちの思い
視覚、聴覚、触覚、運動覚、バランス感覚過敏などの感覚からくる体の動きを、友達と一緒になって楽しむことが発達の原動力となります。
他の子どもと関わる時も、これらの感覚は大切な働きをしています。
私たちは子どもたちが楽しみながら遊具を扱い、自分の身体を動かし、動物や他児と交流する機会を最大限に与えたいと願っています。そこから、LD(学習障害)やADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉症スペクトラム症)に悩む子どもたちが充実した生活を実現し、発達の力を存分に発揮できるものだと考えています。
発達支援ルーム みんなの木
みんなの木の特長
無理のない学習
一人ひとりのお子さまに合ったオリジナルの教材を使用。
草の根塾で培ったノウハウから、無理のない学習でそれぞれのお子さまがそれぞれのペースで自立に向かうことができるスケジュールを組んでいきます。

ソーシャルスキルトレーニング
ソーシャルスキルトレーニングにより、社会性を育みます。
ソーシャルスキル・トレーニング(SST:Social Skills Trainingの略)とは、ソーシャルスキルをトレーニング(訓練)することで「出来ること」を増やして、より生活しやすくなることを目的としていますが、みんなの木ではより能動的で他者とのコミュニケーションや協働活動に重きを置いたプログラムを作っています。
ある議題について子どもたちが主役となって「かいぎ」を行うなど、今後の社会生活でも必要となる多人数の中でのリレーション力の養成にも力を入れています。

買い物、お金の管理
毎日のおこづかいは帳面に記入し、それぞれが管理します。
また「おかしやさん」でおかしを購入時には足し引きを記帳するなど、お金の価値や売買のルールといった社会性を自然に学べる環境もあります。

農業体験
当施設敷地内にある畑にて、農作業の体験が可能です。
畑を耕し、野菜を育て、収穫し、販売して利益を得る。
ただ農業を体験するだけでなく、農家の経済活動をも体験することで、経済的な観念の発達にも貢献します。
